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中国 代購(だいごう)の現状と日本企業の正しい付き合い方【2026年版】
中国 代購(だいごう)の現状と日本企業の正しい付き合い方【2026年版】
POINT|この記事の結論
代購(だいごう)は規制強化後も完全には消えていない。日本企業にとって代購は「黙認すると安売り・偽造品リスク」「取り締まろうとすると炎上リスク」の二重のリスクを持つ。正解は「放置も排除もせず、公式チャネル(越境EC・ライブコマース)の魅力を高めて代購依存を自然に縮小させる」戦略だ。その核心となる自社配信力の構築には、助成金を活用したライブコマース研修が有効(審査制につき採択保証なし)。
代購(Daigou)とは何か
代購(だいごう、中国語:代購/dàigòu)とは、中国の個人または小規模業者が、海外に直接行くか、海外在住者に依頼して商品を現地で購入し、それを中国国内の消費者に転売するビジネスモデルを指す。
もともとは「海外旅行者が知人に頼まれてお土産を買ってくる」という身近な行為から発展した。2010年代に入ると、SNS(WeChat・微博など)を使った組織的な販売チャネルへと進化し、ハイブランドバッグから日本のコスメ・薬局用品まで多岐にわたる商品が流通する一大エコノミーを形成した。
代購の規模感
2019年以前のピーク時、代購市場は年間2,000億元(約4兆円)超と推定されていた(中国商務部参考データ)。日本製品の代購は特に、ドラッグストア商品(目薬・湿布・整腸剤・育毛剤)や高級コスメブランドの需要が旺盛で、訪日中国人観光客が「バイヤー」として機能する構造が定着していた。
2026年時点の代購の現状:規制強化後も続く「地下ライン」
「越境電子商務法」施行(2019年)以降の変化
中国は2019年1月に**電子商務法(電商法)**を施行し、代購業者を「電子商務経営者」として登録・納税を義務付けた。これにより:
- 小規模な代購業者の多くが廃業または縮小
- WeChat上の公然とした代購ショップは減少
- 免税枠(個人携帯品免税:5,000元/回)の厳格化
しかし、規制で代購が消えたわけではない。
2026年の実態
依然として残る代購の理由は3つ:
- 価格差の存在:日本の百貨店・ドラッグストアと中国公式代理店の価格差は、ブランドによっては20〜40%残存している。
- 信頼感:「日本の店頭で直接買ったもの」という証明が、中国消費者に偽造品ではないという安心感を与える。
- プラットフォームの抜け穴:小紅書(RED)・抖音・閑魚などのSNS・フリマで個人出品という形で代購取引は継続している。
一方でリスクも高まっている。摘発強化・関税未申告の罰則引き上げにより、大規模・高頻度の代購業者はほぼ壊滅。残存しているのは「年に数回、渡航のついでに少量転売する」グレーゾーンの個人が中心だ。
日本企業への影響:2つの顔を持つ代購
代購は日本企業にとって「ありがたい販路」と「頭痛の種」の両面がある。
プラスの側面:代購が日本ブランドの認知を広げた
代購が積極的に日本製品を紹介することで、中国消費者に日本ブランドの認知が広まった側面は否定できない。特にニッチなドラッグストア品(「xx薬局の神アイテム」系コンテンツ)は代購経由で爆発的に広まった事例が多い。
マイナスの側面:企業にとっての3大リスク
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 価格秩序の崩壊 | 代購経由の安値流通が、公式代理店の定価販売を圧迫する |
| 偽造品の混入 | 代購ルートを偽装した偽造品が横行し、本物ブランドのイメージを傷つける |
| 追跡困難 | 消費者トラブルが発生しても販売元が特定できず、ブランドの責任問題に発展するリスク |
特にコスメ・サプリメントブランドは注意が必要だ。代購経由の偽造品による健康被害が発生した場合、正規メーカーへの風評被害は深刻になりうる(薬機法の観点からも、中国での未登録流通は日本企業の法的リスクになり得る)。
日本企業の付き合い方:3つのアプローチとその評価
アプローチ①「放置する」→ 推奨しない
「代購が売ってくれているなら、売上につながっている」と放置するのは危険だ。価格秩序が崩れ、公式代理店との関係が悪化する。中長期ではブランドプレミアムの喪失を招く。
アプローチ②「徹底排除する」→ 逆効果になりやすい
代購業者をSNSで名指し批判したり、法的措置を大々的に宣伝すると、中国消費者の反感を招きやすい。「日本企業が中国消費者の購買行動を否定した」という受け取られ方になるリスクがある。
アプローチ③「公式チャネルを強化して代購の相対的魅力を下げる」→ 推奨
最も現実的な戦略は、公式チャネルの魅力を高め、消費者が自ら公式ルートを選ぶ状況をつくることだ。具体的には:
- 越境ECの価格競争力を維持:Tmall Global・JD国際などの価格設定を代購より不利にしない
- 公式ライブコマースで「本物の体験」を提供:製品の使い方・成分・製造背景を配信し、代購には真似できない一次情報を発信
- 中国語カスタマーサポートの充実:アフターサービスで公式の優位性を明示する
詳しい越境EC戦略については 越境EC×ライブコマース連携で売上最大化 を参照。
代購問題の本質的解決策:ライブコマース内製化
代購が存在するのは「消費者が求めているのに正規ルートが不便・高価」というギャップが原因だ。このギャップを埋めるのが**公式ライブコマース(自社配信)**だ。
なぜライブコマースが代購対策になるのか
代購は「代わりに買ってきてくれる」機能が価値の本質だが、ライブコマースで企業が直接以下を提供できれば、代購の存在意義は薄れる:
- リアルタイムの商品説明:製品担当者や社長が直接中国消費者に語りかける(信頼性で代購を圧倒)
- 公式価格での購入機会:配信中の限定割引は「代購経由より得」を演出できる
- 正規の保証・アフターサービス:偽造品リスクゼロを訴求できる
中国向けライブコマースを自社で始めるためのステップ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 配信プラットフォーム選定 | 抖音(TikTok中国版)・淘宝直播・京東直播など中国向けプラットフォームを選択 |
| ② 中国語対応ライバーの確保 | 自社中国語話者、または中国語バイリンガルライバーを採用・育成 |
| ③ 配信スキル・台本設計 | 中国式の「OMG話法」「限定演出」を学び、視聴者の購買意欲を高める手法を習得 |
| ④ 供給・物流の整備 | Tmall Global等との在庫連携、保税倉庫活用 |
| ⑤ KPI管理 | GMV・視聴者数・CVR・返品率などを定期モニタリング |
最初のステップとして有効なのが、ライブコマース研修の受講だ。
助成金でライブコマース内製化のコストを抑える
中国向けライブコマースの立ち上げには、人材育成コストがかかる。しかし、厚生労働省の「事業展開等リスキリング支援コース」(人材開発支援助成金)を活用すれば、対象企業は研修費の最大75%を助成金で賄える場合がある(審査制・採択保証なし。支給は審査通過が前提)。
2026年の制度ポイント(改正対応)
- 疎明書の提出が必要:受講料の価格根拠を示す書類(疎明書)の提出が2026年改正で義務化された
- eラーニング型は賃金助成の対象外:オンデマンド型の研修は経費助成のみ。賃金助成を受けるには講師との双方向性が要件
- 助成上限:複数名受講で上限が変動する。事前に管轄の労働局・ハローワークに確認を
詳しい申請条件・フローについては ライブコマース研修で助成金を活用する法人向け完全ガイド を参照。
また、越境EC×ライブコマースの文脈での助成金活用については 越境ECとライブコマース連携で売上最大化 にも詳細がある。
業種別:代購が多い日本製品カテゴリと対策の優先度
高リスク・高優先度(代購が特に活発)
| カテゴリ | 代購の実態 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| コスメ・スキンケア | 小紅書で「ドラッグストアおすすめ品」として代購が頻繁に紹介される | Tmall Globalでの公式出店+ライブ配信強化 |
| サプリメント・健康食品 | 偽造品混入リスクが高く、薬機法上の問題も大きい | 中国向け正規ライセンス取得+官方ライブで真正性訴求 |
| ベビー・母婴用品 | 「日本で直接買った」証明が価値になる | QRコード付き真贋確認システム導入+公式EC強化 |
中リスク・中優先度
| カテゴリ | 推奨対策 |
|---|---|
| 文具・生活雑貨 | ブランドプレミアムが比較的低いため、越境ECの価格競争力で対応 |
| 食品・菓子 | 賞味期限管理の問題があるため、公式チャネルでの鮮度訴求が有効 |
代購問題のFAQ
Q1. 代購業者から「協力してほしい」と連絡が来たら?
基本的には断ることを推奨する。代購業者へのサポートは、価格秩序崩壊と偽造品問題を加速させるリスクがある。ただし、当面は既存の代購流通を完全には止められないため、公式チャネルを優先強化しながら、段階的に代購の相対的メリットを下げるアプローチが現実的だ。
Q2. 代購経由で売れているブランドは越境EC出店すべきか?
Yes。代購経由の売上は企業の収益にほとんどならず(代購業者が利益を得る)、ブランドコントロールもできない。公式出店すれば顧客データ・リピート率・LTVの管理が可能になる。
Q3. 中国語のライバーを探すのが難しい場合は?
日本在住の中国語話者(中国系日本人・留学生など)の活用も選択肢だ。また、CNavi(シーナビ)のような行知学園グループが提供するライブコマース研修では、中国語対応の配信ノウハウを体系的に学べる。
まとめ:代購と戦うより、公式の場で勝つ
| 戦略 | 評価 |
|---|---|
| 代購を黙認する | ❌ 価格崩壊・偽造品リスクを放置 |
| 代購を法的に排除 | △ 消費者反感リスク・実効性が限定的 |
| 公式チャネル強化(越境EC+ライブコマース) | ✅ 根本的解決・ブランド資産蓄積 |
代購問題は、突き詰めると「消費者が公式ルートを選ばない理由」を解消する問題だ。ライブコマースで製品への信頼を直接伝え、越境ECで利便性と価格を整えれば、代購の出番は自然に減っていく。
その第一歩として、自社の配信力を高めるライブコマース研修を検討してみてほしい。CNavi(シーナビ)では、中国式ライブコマースのノウハウを体系的に学べる法人向け研修を提供している。
詳しいカリキュラム・研修内容については ライブコマース研修で助成金を活用する法人向け完全ガイド を参照。
無料個別相談のご案内
「代購対策として自社でライブコマースを始めたい」「中国向け販売チャネルをどう構築すればいいか相談したい」という法人担当者向けに、CNavi(シーナビ)では無料の個別相談を受け付けている。
- 中国ライブコマース市場の現状ヒアリング
- 自社製品に適した配信プラットフォームの提案
- 助成金活用シミュレーション(審査制・採択保証なし)
※ 助成金の採択・支給は審査機関による審査の結果によります。採択を保証するものではありません。
本記事の情報は2026年7月時点のものです。制度・市場状況は変化するため、最新情報は各省庁・プラットフォームの公式発表をご確認ください。
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