助成金活用

印刷・パッケージ業のライブコマース研修に助成金を活用する方法|2026年版 事業展開等リスキリング支援コース

読了時間:約10CNavi編集部
印刷・パッケージ業のライブコマース研修に助成金を活用する方法|2026年版 事業展開等リスキリング支援コース

印刷・パッケージ業のライブコマース研修に助成金を活用する方法|2026年版 事業展開等リスキリング支援コース

POINT|この記事の結論

  • 印刷・パッケージ業は「事業展開等リスキリング支援コース」の対象になり得る。採択されれば受講料の**最大75%**が助成される可能性がある(審査制・後払い。採択保証なし)
  • 印刷・パッケージ業がライブコマースに取り組む意義は大きい。「素材・質感・加工精度」をリアルタイムで見せられるライブの特性が、カタログや静止画では伝えきれない自社商品の価値を直接伝える最適な媒体となる
  • OEM比率が高い印刷会社にとって、D2Cへの転換はリスクを伴う。しかしライブコマースなら低コストで見込み顧客を集め、小ロット販売から試せるため、既存事業を維持しながらD2Cチャネルを育てやすい
  • 2026年改正で「疎明書(受講料の価格根拠資料)」の提出が義務化。eラーニング型のみの研修は賃金助成の対象外となった
  • CNavi(行知学園グループ)のライブコマース研修は、中国EC・TikTok Shopの最新知見を組み込んでおり、越境EC展開を視野に入れる印刷・パッケージ企業にも適している

なぜ今、印刷・パッケージ業にライブコマースが必要なのか

紙媒体からデジタルへ:業界が直面する構造転換

印刷業界は長期にわたる市場縮小に直面しています。経済産業省の工業統計によれば、印刷・同関連業の出荷額は2000年代初頭から継続的に減少し、広告印刷・販促印刷の需要は特にデジタルシフトの影響を大きく受けています。

一方、パッケージ(容器包装)分野では食品・化粧品・日用品のEC化率上昇に伴い「EC映えするパッケージデザイン」への需要が高まっています。しかしパッケージメーカー自身が自社商品やカスタムオーダーをECで直販するケースはまだ少なく、BtoBの受注生産という従来モデルから抜け出せていない企業が多い状況です。

ライブコマースが印刷・パッケージ業に刺さる理由

ライブコマースは、印刷・パッケージ業の強みを最大限に活かせるチャネルです。その理由を3つ挙げます。

① 素材・加工・質感がリアルタイムで伝わる

カタログや商品ページでは伝えきれない「厚みのある紙の手触り」「金箔押しの光沢感」「UV加工の凹凸」「紙器の組み立て剛性」といった物性値は、ライブ配信で実際に手に取りながら説明することで一気に訴求力が高まります。展示会のブース体験をオンラインで再現するイメージです。

② 小ロット・カスタム提案がしやすい

ライブ配信中にコメントで「〇〇柄でA4サイズはできますか?」「ロゴ入れの最小ロットは?」といった質問に即答できれば、そのままサンプル注文・見積もり依頼につながります。展示会・テレアポ・DM等の従来営業手法と比べてリードタイムが短く、人件費も抑えられます。

③ BtoB顧客の購買担当者も「ライブ」で情報収集する時代に

2020年代以降、企業の購買担当者もSNS・動画での情報収集が一般化しています。TikTokやYouTubeで「パッケージデザイン」「エコ包装 比較」を検索し、ライブ配信を参考にする購買担当者は確実に増えています。このトレンドに対応するためにも、自社でライブコマース運用ができる体制を整えることが必要です。


活用できる助成金制度の概要

事業展開等リスキリング支援コースとは

厚生労働省が設ける「人材開発支援助成金」のメニューのひとつが「事業展開等リスキリング支援コース」です。企業が新規事業への参入や事業再編に向けて、社員に対して職業訓練(Off-JT)を実施した場合に、訓練費用と訓練期間中の賃金の一部が助成されます。

主な助成率・助成額の目安(2026年度)

区分 経費助成率 賃金助成(時間あたり)
中小企業 最大75% 最大960円/時間
大企業 最大60% 最大480円/時間

※上記は制度上の上限値。実際の支給額は申請内容・審査結果によって異なります。助成を保証するものではありません。

印刷・パッケージ業は対象になるか

結論から言えば、多くの印刷・パッケージ企業が対象になり得ます

「事業展開等リスキリング支援コース」は、「既存事業と異なる分野への進出」または「既存事業の再構築」を目的とした訓練が対象です。従来BtoBの受注印刷が主体だった企業が、ライブコマースを活用したD2C・EC販売に乗り出す場合は「事業展開」として認定される可能性が高い。

ただし業種コード(日本標準産業分類)によっては対象外となる場合もあります。自社が「印刷業(1511〜1599)」「段ボール・紙製容器製造業(1821)」「プラスチック製品製造業(2200)」等に分類されているかを確認し、申請前に管轄労働局へ事前確認することをお勧めします。

2026年改正で変わった重要ポイント

疎明書(価格根拠資料)の提出が義務化

2026年度から、助成申請時に「疎明書」の提出が義務化されました。これは受講料の価格根拠を示す資料で、「なぜこの研修がこの金額なのか」を証明するものです。料金設定の根拠が不明な研修プロバイダーを選ぶと、申請時に詰まる可能性があります。料金体系が明確に開示されているプロバイダーを選ぶことが、申請をスムーズに進める上で重要です。

詳しくは 疎明書(受講料の価格根拠)とライブコマース研修の注意点 をご覧ください。

eラーニング型のみの研修は賃金助成の対象外

自宅や個人の端末でオンデマンド視聴するeラーニング型のみの研修は、2026年改正から賃金助成の対象外となりました。賃金助成も受けたい場合は、Off-JTの実施形態として「集合研修(対面またはリアルタイムのオンライン)」が必要です。


印刷・パッケージ企業がライブコマース研修で習得すべきスキル

1. ライブ配信の基本技術

カメラ設定・照明・マイク・配信ソフト(OBS等)の操作。印刷物やパッケージの「細部の美しさ」を映すためには、適切なリングライトや接写対応のカメラ設定が重要です。自社製品を最も魅力的に映す「撮影の型」を身につけることが先決です。

2. 商品説明・実演のスクリプト設計

ライブコマースでは「視聴者が飽きる前に商品の価値を伝えきる」構成力が問われます。印刷・パッケージ製品の場合は特に:

  • 冒頭30秒:「これを見ると〇〇が変わる」という問題提起
  • 実演フェーズ:素材・加工・仕上がりを手で触れながら説明
  • 比較フェーズ:既製品・コンビニ品・自社製品を並べて差異を可視化
  • CTA:「サンプル請求はこちら」「今すぐDMで見積もり依頼」

というテンプレートが機能しやすい。

3. TikTok Shop・SNS販売の運用知識

TikTok Shopでは法人アカウントでの商品出品・在庫管理・配送設定が必要です。研修を通じて「ショートムービーで集客し、ライブで転換させる」TikTok独自のファネルを理解することが、EC売上直結の近道です。

4. 中国市場・越境EC展開への応用(任意)

印刷・パッケージ分野では、日本の高品質な「和柄・WASHI素材・エコパッケージ」が中国越境ECで注目されるケースが増えています。中国EC(抖音電商・淘宝直播)向けの展開を検討する場合は、中国ライブコマースの商慣行・KOL起用・坑位費の仕組みを理解した研修が不可欠です。

→ 中国ライブコマースへの日本企業の参入については 中国ライブコマース 日本企業応用まとめ で詳しく解説しています。


助成金申請の流れ(印刷・パッケージ企業向け)

STEP 1:事前確認と計画策定(研修開始の2〜3ヵ月前)

まず管轄のハローワーク・都道府県労働局に事前相談し、自社が助成対象となるかを確認します。印刷・パッケージ業の場合、「製品の新販路開拓(ライブコマース)」が新事業展開に該当するかを個別に確認することが重要です。

確認後、「訓練計画届」を作成し、研修開始日の1ヵ月前までに提出します。計画届には訓練の目的・対象者・カリキュラム・受講料の根拠(疎明書)が必要です。

STEP 2:研修の実施

計画届が受理された後に研修を実施します。計画届提出前に研修を開始した場合、助成対象になりません。順番を間違えないように注意してください。

研修中は出勤簿・訓練日誌・受講者の確認書類を整備し、後の申請に備えます。

STEP 3:支給申請(研修終了後2ヵ月以内)

研修終了後、支給申請書・訓練実施報告書・賃金台帳・受講証明等を揃えて申請します。支給は審査通過後の後払い。実際の支給まで3〜6ヵ月程度かかることを資金繰り計画に織り込んでおく必要があります。

助成金申請のスケジュール全体については 年度内に間に合わせるライブコマース研修 逆算スケジュール をご参照ください。


D2Cへの転換:印刷・パッケージ業の実践ロードマップ

フェーズ1(1〜3ヵ月):小ロット自社商品でライブ実験

まず自社製品の中から「ライブで映える」商品を1〜2品選び、TikTokやInstagram Liveで配信テストを行います。目的は売上よりも「視聴者の反応・質問・コメントの傾向」を把握することです。

  • 例:和紙・特殊印刷のレターセット、ギフト用パッケージセット、エコ包装サンプルセット

フェーズ2(3〜6ヵ月):TikTok Shopへの出品とライブ転換率の改善

TikTok Shopに商品を出品し、ライブ配信から「その場で購入」への転換率を高める施策を積み重ねます。コメント対応の型・限定感の演出・フォロワー向け特典設計が鍵です。

フェーズ3(6ヵ月〜):中国市場・法人顧客向けへの展開

国内での実績が積み上がったら、越境ECや法人向けのカスタムオーダー受注にライブコマースを応用します。展示会の代替・商談のオンライン化として活用することで、営業コスト削減と新規開拓の両立が可能になります。


CNavi(行知学園グループ)のライブコマース研修について

CNavi TikTok Shop Campusは、行知学園グループの中国EC・TikTok Shop知見を活かしたライブコマース研修プログラムです。

印刷・パッケージ業が研修を選ぶ際のポイント

確認項目 CNaviの特徴
実践型かどうか 配信実演・台本作成・コメント対応を含む実技中心
TikTok Shop対応 出品設定からライブ配信まで一貫して習得できる
疎明書対応 受講料の価格根拠を明示、申請書類の整備をサポート
中国市場への応用 抖音電商・越境EC展開を視野に入れた内容を含む
社労士連携 助成金申請のサポート(無料個別相談で対応)

ライブコマース研修の助成金活用を検討している印刷・パッケージ企業の法人担当者の方は、まず無料個別相談で自社の状況を整理することをお勧めします。研修内容の詳細・助成金の対象可否・申請スケジュールを1時間でご確認いただけます。

→ ライブコマース研修と助成金の全体像は ライブコマース研修 助成金 法人向けガイド をご覧ください。


よくある質問

Q. 印刷業でも助成金は使えますか? A. 使える可能性があります。「事業展開等リスキリング支援コース」はライブコマースという新たな販売チャネルへの参入を「事業展開」として認定される場合があります。ただし業種コードや訓練内容によって判断が異なるため、管轄労働局への事前確認が必要です。採択・支給を保証するものではありません。

Q. 自社製品がニッチすぎてライブコマースに向かないのでは? A. 必ずしもBtoC向けでなくても効果はあります。法人向けのカスタムパッケージや特殊印刷の場合も、「ライブで加工技術を見せる」→「その場で見積もり依頼を受ける」というBtoB型ライブコマースは成立します。中国では印刷・製造企業が工場配信で法人顧客に技術力を訴求するケースが増えています。

Q. eラーニングのみの研修でも申請できますか? A. 経費助成は申請できますが、2026年改正から賃金助成はeラーニング型のみの研修では対象外となりました。賃金助成も受けるためには、集合研修(対面またはリアルタイムオンライン)形式での実施が必要です。

Q. 疎明書とは何ですか?どう準備すればいいですか? A. 疎明書とは受講料の価格根拠を示す資料です。研修プロバイダーから提供を受けるのが一般的です。CNaviでは疎明書を適切に準備しており、申請書類の整備をサポートします。詳細は 疎明書 受講料 価格根拠 ライブコマース研修 をご参照ください。

Q. 1人だけ受講させたい場合でも助成は受けられますか? A. 受けられる可能性があります。ただし複数名を一括受講させることで助成上限額を最大化できます。詳細は 複数名一括受講 助成上限の最適化 をご覧ください。


まとめ

  • 印刷・パッケージ業は、素材・加工・質感をリアルで見せられるライブコマースとの相性が良い
  • OEMからD2Cへの転換・新たな販路開拓としてのライブコマース導入は、「事業展開等リスキリング支援コース」の対象になり得る(審査制・採択保証なし・後払い)
  • 2026年改正で疎明書提出の義務化・eラーニング型の賃金助成対象外化が適用されているため、最新ルールに対応した研修プロバイダーを選ぶことが申請をスムーズに進める上で重要
  • 中国EC・TikTok Shopの知見を持つCNaviのライブコマース研修は、越境EC展開を視野に入れる印刷・パッケージ企業にとっても適した選択肢

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