助成金活用
広告代理店・マーケティング会社がライブコマース研修で助成金を活用する方法【2026年版】
広告代理店・マーケティング会社がライブコマース研修で助成金を活用する方法【2026年版】
POINT|この記事の結論
- 広告代理店・PR会社・マーケティング会社がライブコマース支援を新規サービスとして立ち上げる場合、事業展開等リスキリング支援コース(人材開発支援助成金)の対象になり得る。業種による制限はなく、広告業も申請可能
- 要件の核心は「業種」ではなく「新たな事業展開に伴う研修か否か」。既存の広告制作・メディア買付とは異なる「ライブコマース支援サービス」を新設する位置づけが必要
- 2026年改正で疎明書(受講料の価格根拠書類)の提出が義務化。動画視聴のみのeラーニング型は賃金助成対象外のため、研修形式の設計が採否を左右する
- 中小規模の広告会社なら経費助成最大75%(審査制・採択保証なし)、賃金助成960円/人・時が目安。AE・プランナー・プロデューサー職を複数名まとめて受講させると費用対効果が高い
- 無料相談で自社の適用可否を確認 → CNavi 無料個別相談
なぜ今、広告代理店がライブコマース研修を必要とするのか
クライアント企業からの「ライブコマースをやりたい」という依頼が急増している。しかし多くの広告代理店・マーケティング会社では、テレビCM・Web広告・SNS運用の知見はあっても、ライブコマースの配信ディレクション・販売設計・中国式演出手法を体系的に学んだスタッフがほぼいない。
結果として起きていることは3つだ。
- 案件を断るか、外注に丸投げ → 利益率が下がり、将来的にクライアントごと専門会社に奪われるリスク
- 見様見真似でライブを実施 → 配信品質の低さ・GMV未達でクライアント満足度が下落
- 競合する専業ライブコマース代理店に比べて提案力で負ける → 新規獲得のチャンスを逃す
この状況を変えるには、社内のAE(営業担当)・プランナー・クリエイター・プロデューサーが体系的なライブコマース研修を受けることが必要だ。そして、その研修費用の一部を国の助成金で賄える可能性がある。
広告業が使える助成金:事業展開等リスキリング支援コースとは
ここで使うのは人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」(厚生労働省)だ。
この助成金の特徴は、業種を問わず「新たな事業展開に伴って必要になったスキルの研修」に広く使える点にある。広告業・PR業・マーケティング業も対象となり得る。
助成の概要(2026年時点・参考値)
| 区分 | 中小企業 | 大企業 |
|---|---|---|
| 経費助成率 | 最大75% | 最大60% |
| 賃金助成(研修中の人件費) | 960円/人・時 | 480円/人・時 |
※上記は参考値。実際の支給額は審査結果により異なり、採択・支給を保証するものではありません。「最大75%」はあくまで上限率であり、すべての申請に適用されるわけではありません。
広告業が対象となるための核心条件
「新たな事業展開に伴う研修」であることが必須要件だ。広告代理店の場合、次のような位置づけが有効になる。
- 既存の広告業務(メディアプランニング、クリエイティブ制作、PR)に加えて、新たにライブコマース支援サービスを事業メニューとして追加する
- そのために、既存スタッフをライブコマースのプランニング・演出・配信ディレクション・効果測定の知識に向けてリスキリングする
単に「スキルアップ目的の研修」ではなく、新サービス立ち上げに必要な能力開発として位置づけることが申請書類作成のポイントとなる。
詳細な要件については事業展開等リスキリング支援コース 完全ガイドも参照してほしい。
2026年改正の2大ポイント:広告会社が特に注意すべきこと
①疎明書(受講料の価格根拠)の提出が義務化
2026年の制度改正により、研修費用の「妥当性」を示す疎明書の提出が必要となった。具体的には、研修プログラムの受講料がなぜその価格に設定されているかを説明する書類だ。
広告会社がこれをクリアするには、「市場相場の根拠」「研修内容・時間数と受講料のバランス」を明確にした書類を用意する必要がある。詳しくは疎明書と受講料の価格根拠【2026改正】で解説している。
②eラーニング型の研修は賃金助成対象外
2026年改正後、動画視聴を主体とするeラーニング形式のみの研修は、賃金助成(人件費補助)の対象外となった。
広告会社のスタッフを対象にした研修で賃金助成も受けたい場合は、講師による集合研修・実習・ロールプレイなど「OJT外の指導型研修(Off-JT)」を組み合わせた設計が必要だ。詳しくはeラーニング型ライブコマース研修は賃金助成対象外【2026改正】を参照。
広告代理店の職種別:研修で身につけるべきスキルとは
ライブコマース研修の内容を設計する際、職種ごとに異なるスキルニーズがある。以下に整理する。
AE(アカウントエグゼクティブ)向け
- クライアントへのライブコマース戦略提案の方法論
- 他広告メニューとの統合プランニング(SNS集客→ライブ配信→EC購入)
- ROI・GMVを軸とした予算設計と報告方法
- TikTok Shop・楽天ライブ・Amazon Liveなど主要プラットフォームの特性比較
プランナー・ストラテジスト向け
- ライブコマースの購買心理(希少性演出・限定感・即時性の活用)
- 中国式ライブコマース(抖音電商・淘宝直播)のメソッドを日本に応用する方法
- KPI設計(視聴者数・コメント率・コンバージョン率・平均視聴時間)
- ライブ台本構成の基本(つかみ→課題提示→商品提案→限定CTA)
クリエイティブ・ディレクター向け
- ライブ配信環境の制作(照明・背景・音声・カメラ配置)
- リアルタイム演出と台本の役割分担
- 商材カテゴリ別の映像・トーク設計(化粧品・食品・家電・アパレル)
プロデューサー・制作進行向け
- ライブコマース案件の工程管理と当日オペレーション
- 配信システムの選定と技術的トラブル対応
- 事後のデータ分析と次回改善サイクルの設計
これらを一元化した研修プログラムであれば、職種横断で複数名をまとめて受講させられるため、複数名一括受講による助成上限の最大化の観点からも効率的だ。
申請の流れ:広告会社が押さえるべき5ステップ
広告代理店が本助成金を申請する際の基本フローは以下の通りだ。
Step 1:事業展開計画の策定
「ライブコマース支援サービス」という新規事業を計画書として整理する。いつまでに、誰に向けて、どのようなサービスを提供するかを明文化する。
Step 2:研修プログラムの選定と費用根拠の整備
受講する研修を選定し、疎明書を確認または入手する。CNavi(行知学園グループ)の研修プログラムは疎明書対応済みのため、書類準備の負荷を大幅に削減できる。
Step 3:訓練計画届の提出
ハローワークまたは都道府県労働局に研修開始日の前日まで(原則)に計画届を提出する。着手後の届出は無効になる点に注意。
Step 4:研修の実施と記録管理
受講履歴・出席簿・研修費用の支払い記録を適切に管理する。記録不備は不採択・返還の原因となる。
Step 5:支給申請
研修終了後、支給申請書と証憑書類一式を提出する。支給までには数ヶ月を要することが多い。
詳細な申請フローはライブコマース研修 助成金 申請サポートで確認してほしい。
費用シミュレーション:広告会社5名受講のケース
以下は、中小規模の広告代理店が5名のスタッフを40時間の研修に参加させた場合の試算例だ。
| 項目 | 金額(試算) |
|---|---|
| 研修受講料(1名あたり30万円 × 5名) | 150万円 |
| 経費助成(最大75%) | 最大112.5万円 |
| 賃金助成(960円 × 5名 × 40時間) | 19.2万円 |
| 実質負担概算 | 約18.3万円〜 |
重要:上記はあくまで試算であり、実際の支給額は審査結果により大きく異なります。採択・支給を保証するものではありません。 経費助成率・賃金助成額は申請内容・審査状況・予算枠により変動します。
よくある質問
Q:広告代理店は業種として助成金の対象になりますか?
A:業種制限はありません。広告業・マーケティング業・PR業も対象になり得ます。ただし「新たな事業展開に伴う研修」であることの説明が必要です。
Q:既存クライアントのライブコマース支援はすでに行っていますが、申請できますか?
A:既に実績がある場合、「新たな事業展開」として認められるかどうかは申請内容次第です。サービスの体系化・拡大という文脈で説明できるかが鍵です。個別に相談することをお勧めします。
Q:フリーランスのクリエイターへの外注費用は助成対象になりますか?
A:外注費は対象外です。自社の雇用する労働者(被保険者)の研修費・人件費が対象です。
Q:研修は何時間受ければよいですか?
A:最低10時間以上のOff-JT(Off the Job Training)が必要です。ただし実際の要件は申請する訓練区分・事業所の状況によって異なります。
Q:採択率はどの程度ですか?
A:審査は個別に行われるため、一般的な採択率の公表はありません。書類の精度・事業展開計画の説得力・疎明書の整備状況が採否に影響します。採択を確約・保証するものではありません。
まとめ:広告代理店こそ、今すぐライブコマース研修を
ライブコマース市場が急拡大するなか、クライアントが求めるサービスに対応できない広告代理店・マーケ会社は、案件を失い続けるリスクにさらされている。
一方で、いち早くライブコマース支援能力を内製化した会社は、専業代理店に対しても「既存の広告媒体との統合提案力」という強みを発揮できる。その能力開発投資を助成金で最大75%(審査制・保証なし)まで圧縮できる可能性があるのが今だ。
研修費の根拠整備から申請計画まで、CNaviでは広告業・マーケティング業向けの無料個別相談を実施している。自社の適用可否を最短で確認したい担当者はこちらから申し込んでほしい。
無料個別相談を予約する
広告代理店・マーケティング会社のライブコマース研修助成金について、CNaviの専門スタッフが個別にご相談をお受けします。
- 自社の事業展開要件を満たすか確認したい
- 疎明書の準備をどう進めればよいか知りたい
- 申請スケジュールと研修開始のタイミングを相談したい
本記事は2026年7月時点の制度情報をもとに作成しています。助成金の要件・助成額・申請手続きは変更される場合があります。最新情報は厚生労働省または所轄の都道府県労働局にご確認ください。助成金の採択・支給を保証するものではありません。
無料個別相談
助成金の支給可能性、 まずは無料でご相談ください。
御社の業種・人数・商品から、助成金の支給可能性と最適プランをご提案します。導入を決める前のご相談だけでも歓迎です。
無料で個別相談を予約する個別相談は約30分、オンライン(Google Meet)で実施します。 導入決定や契約は不要です。
関連記事