助成金活用

ITが苦手なスタッフでもOK?スマホ完結型ライブコマース研修と助成金の活用法【2026年版】

読了時間:約7CNavi編集部
ITが苦手なスタッフでもOK?スマホ完結型ライブコマース研修と助成金の活用法【2026年版】

ITが苦手なスタッフでもOK?スマホ完結型ライブコマース研修と助成金の活用法【2026年版】

POINT|この記事の結論

  • スマホ1台で完結するライブコマース研修でも、事業展開等リスキリング支援コースの助成対象になり得る
  • ただしeラーニング型のみの研修は2026年改正で賃金助成の対象外。実技・対面を含む Off-JT 形式が採択に有利
  • 「ITが苦手」は助成金の受給要件に関係しない。スタッフのデジタルリテラシーレベルは審査上問われない
  • 採択されれば受講料の最大75%が助成対象となる可能性があるが、同制度は審査制・後払い。採択保証はなく、支給額は審査結果次第
  • 2026年改正により疎明書(受講料の価格根拠資料)の提出が義務化された。申請前に研修機関へ確認必須

「うちのスタッフはPCが苦手で…」という不安は杞憂

ライブコマースの導入を検討している中小企業の経営者から、こんな相談が増えている。

「社員は接客のプロだけど、パソコンはほとんど使えない。スマホはLINEとInstagramくらいなら使える。こういうスタッフにライブコマース研修を受けさせて、助成金はもらえるか?」

結論から言えば、もらえる可能性は十分ある。

助成金の受給要件はスタッフのITスキルレベルではなく、研修の内容・形式・事業との関連性で判断される。スマホを使った実践的なライブコマース研修であれば、「事業展開等リスキリング支援コース」(人材開発支援助成金)の対象になり得る。

本記事では、ITが苦手なスタッフを抱える中小企業が研修助成金を活用するための具体的な条件と手順を解説する。


スマホ完結型ライブコマース研修の実態

ライブコマース配信に「PC必須」は思い込み

多くの経営者が「ライブコマースはYouTubeやECサイトの操作があるからPCが必要」と思っているが、実態は異なる。

TikTok ShopやInstagram Liveでの配信はスマホだけで完結する。現場スタッフがカメラの前に立ち、商品を見せ、コメントに答えながら販売するというライブコマースの本質的なスキルは、スマホ1台あれば習得できる。

スキル要素 PCが必要か スマホのみでOKか
配信アプリの操作(TikTok/Instagram) 不要
カメラ角度・照明の調整 不要
コメント対応・視聴者とのやり取り 不要
台本作り・商品説明の構成 不要(手書き可)
データ分析・KPI確認 推奨 △(スマホアプリでも可)
配信前の予告投稿(SNS集客) 不要

スタッフに必要な「最低限のスマホ操作」

助成金を受けるための研修を受講するには、以下の程度のスマホ操作ができれば十分だ。

  • アプリのインストールができる
  • カメラアプリを起動できる
  • テキスト入力(LINEの文章を打てるレベル)ができる

それ以上のITスキルは、研修の中で身につけていくものであり、受講の前提条件ではない。


事業展開等リスキリング支援コースの基本

制度概要

「事業展開等リスキリング支援コース」は、人材開発支援助成金の一つ。企業が新たな事業展開に必要なスキルを習得させるための研修に対して、受講費用と(条件を満たす場合は)研修中の賃金の一部を助成する制度だ。

項目 内容
助成対象 Off-JT(業務外)の研修費用、賃金助成
助成率(経費) 中小企業:最大75%(審査による)
対象となる研修 企業の新事業展開に必要なリスキリング研修
申請先 事業所所在地を管轄するハローワーク・労働局
支払い方式 後払い(研修実施後に申請・審査・支給)

重要:助成率は審査によって決定され、最大75%が保証されるわけではない。採択の事実も支給も審査結果次第であり、「絶対にもらえる」という保証はない。

2026年改正の2大ポイント

① 疎明書(受講料の価格根拠資料)の提出義務化

2026年改正から、研修受講料が市場相場に照らして適切であることを示す「疎明書」の提出が必須となった。研修機関が発行するものだが、申請前に必ず「疎明書を用意してもらえるか」を確認しておく必要がある。

対応していない研修機関を選ぶと、審査で不受理になるリスクがある。

② eラーニング型のみの研修は賃金助成の対象外

2026年改正により、オンライン映像視聴のみで構成されるeラーニング型研修は、賃金助成(研修中の給与補填分)の対象外となった。経費助成(受講料の一部)は引き続き申請できる場合があるが、賃金助成を見込んでいた場合は計画の見直しが必要だ。

スマホを使ったライブコマース研修でも、「動画教材を自分で見るだけ」というeラーニング主体の形式は賃金助成で不利になる。対面・実技が含まれる Off-JT 形式を選ぶことが重要だ。


スマホ研修が「助成対象になる条件」と「ならない条件」

対象になりやすいケース

条件 詳細
業務外(Off-JT)で実施 営業時間外または店舗外の研修会場で受講する形式
対面・実技が含まれる 実際にスマホでライブ配信を体験する実習コマがある
新事業展開に必要なスキル 実店舗のみだった企業がEC・ライブ販売チャネルを追加する際など
研修機関が疎明書に対応 受講料の価格根拠資料を発行できる認定研修機関を使う
計画届を事前に提出 研修開始前に「訓練計画届」をハローワークに提出済み

対象になりにくいケース

条件 リスクの内容
eラーニングのみ 賃金助成が対象外(2026年改正)。経費助成も審査次第
既存業務スキルの延長 「すでにSNSを使っている店員のフォローアップ」程度では事業展開要件を満たさない可能性
個人事業主・フリーランス 雇用保険が適用される従業員がいることが受給の前提
研修後すぐ退職 研修後一定期間の在籍が求められる場合がある

ITが苦手なスタッフ向け「ライブコマース研修」の設計ポイント

段階的カリキュラムで「つまずきなし」を設計する

研修機関を選ぶ際、以下のカリキュラム構成があるか確認しよう。

ステップ1(基礎):スマホでのライブ配信の基本

  • TikTok / Instagram のアカウント設定
  • カメラの使い方・照明・背景の整え方
  • 実際に試験配信をしてみる体験

ステップ2(スキル):売れる配信の技術

  • 冒頭つかみ・商品紹介・コメント対応の流れ
  • 中国型ライブコマースの「OMG話法」など実証済み手法の応用
  • 台本作成と練習(手書きでもOK)

ステップ3(実戦):実店舗商品での模擬ライブ

  • 自社商品を使った模擬配信(録画・フィードバック付き)
  • KPIの読み方(視聴者数・コメント数・CVRなど、スマホアプリで確認可能なもの)

このような「段階的 × 実技あり」の設計であれば、ITが苦手なスタッフでも無理なく受講できる。

中国式ライブコマース研修が効果的な理由

日本のライブコマース研修の多くは「SNS活用」のノウハウどまりだ。しかし中国では、ライブコマースは成熟した「販売の科学」として確立されており、視聴維持率・購買心理・配信設計など体系化された手法が存在する。

行知学園グループが提供するCNavi Tiktok Shop Campusの研修は、この中国型メソッドを日本企業のスタッフが実践できる形に落とし込んでいる。ITが苦手なスタッフでも「スマホの前に立って、カメラを見て、話す」ところから丁寧に指導するカリキュラムを採用している。


助成金申請の基本フロー

申請の大まかな流れは以下の通り。

① 研修機関を選定し、カリキュラム・疎明書を確認
       ↓
② 「訓練計画届」をハローワークへ提出(研修開始の1ヶ月以上前が目安)
       ↓
③ 受講料を企業が立替払いして研修を実施
       ↓
④ 研修完了後、「支給申請書」を提出
       ↓
⑤ 審査通過後、助成金が後払いで支給

立替払いが必要な点に注意:助成金は後払いのため、一時的に受講料の全額を企業が負担する必要がある。資金繰りを事前に確認しておくこと。


よくある疑問 FAQ

Q1. 社員が1人しかいない(社長1人+パート)でも申請できますか?

雇用保険適用の従業員が対象なので、パート社員が雇用保険に加入していれば申請できる場合がある。1人受講の助成金FAQも参照。

Q2. スマホでの配信研修は「業務に使うPCスキル研修」と見なされますか?

ライブコマース配信の技術習得として申請するため、「PCスキル研修」ではなく「ライブコマース販売スキルの習得」という訓練目的で計画届を提出する。デバイスがスマホかPCかは、訓練内容の本質には影響しない。

Q3. eラーニングのオンライン動画で予習して、対面実技を受けた場合は?

eラーニング(動画視聴)はあくまで補助的な予習として位置づけ、主たる研修時間は対面・実技で構成すれば問題になりにくい。ただし、実際の時間配分や申請内容によるため、管轄労働局への事前相談を強く推奨する。

Q4. 採択率や助成額の目安を教えてください

採択率・支給額は審査内容と訓練計画の質によって異なり、公式な統計公表が限られている。「最大75%」はあくまで制度上の上限であり、全申請が同じ助成率になるわけではない。申請前に社会保険労務士や対応する研修機関に相談することを強く勧める。


まとめ:「ITが苦手」はハードルではない

ライブコマース研修の助成金申請において、スタッフのITスキルレベルは受給要件に含まれない。重要なのは以下の3点だ。

  1. 研修形式:eラーニングだけでなく対面・実技が含まれるOff-JT形式を選ぶ
  2. 研修機関の対応:2026年改正で義務化された疎明書を発行してもらえるか確認する
  3. 事業との関連性:「新事業展開(ライブコマースチャネルの追加)に必要な研修」として計画届を設計する

スマホ1台でライブコマースを始める企業にとって、こうした実践的な研修と助成金の組み合わせは、内製化コストを大幅に下げる現実的な手段だ。

詳細はライブコマース研修と助成金の完全ガイドで確認してほしい。また、eラーニング型の注意点についてはeラーニング型ライブコマース研修は賃金助成対象外【2026改正】で詳しく解説している。


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「うちのスタッフは対象になるか?」「どの研修機関を選べばいいか?」という具体的な疑問は、個別相談で答えが出やすい。CNavi Tiktok Shop Campusでは、デジタル経験が少ないスタッフを抱える中小企業からの相談を数多く受けている。

助成金の申請手順・疎明書の対応状況・カリキュラムの詳細まで、30分の無料相談で確認できる。

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