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ライブコマース用語集|基本から助成金・中国EC専門用語まで一覧解説【2026年版】
ライブコマース用語集|基本から助成金・中国EC専門用語まで一覧解説【2026年版】
POINT|この用語集の使い方
- ライブコマース・TikTok Shop・中国EC・助成金申請に関わる専門用語を横断的に収録した実務用リファレンス
- 基本用語(GMV・CVR・KPIなど)から中国独自の概念(坑位費・私域流量・抖音など)まで幅広くカバー
- 助成金関連用語は 2026年改正(疎明書義務化・eラーニング型の賃金助成除外) に対応した定義を記載
- 研修導入・助成金活用の全体像はライブコマース研修で使える助成金|法人向け完全ガイドを参照
この記事の構成
基本用語 {#基本用語}
ライブコマース(Live Commerce)
ライブ配信(リアルタイム動画配信)と電子商取引(EC)を組み合わせたビジネスモデル。視聴者はコメントで質問しながら、配信中に直接購入できる。中国市場では2016年頃から急成長し、現在は100兆円規模。日本では2023〜2024年にTikTok Shopの普及を機に法人導入が本格化している。ライブコマースの全体像についてはライブコマースとは?仕組み・種類・市場規模を参照。
ライバー(配信者・演者)
ライブ配信を行う人物のこと。中国では「主播(ジュボウ)」とも呼ばれる。社内で育成する「内製化ライバー」と、外部に委託する「代行ライバー」に大別される。優秀なライバーは視聴者との信頼関係を構築しながら購入を自然に促す技術(トーク設計・実演スキル・コメント対応)を持つ。
内製化(ないせいか)
これまで外部の運用代行に委託していたライブコマース業務(配信・撮影・台本作成・分析)を、自社の人材・体制で行えるようにすること。代行費用を削減できる反面、人材育成コストと時間が必要。助成金を活用した研修によるコスト最適化が有効。代行と内製化の3年コスト比較はライブコマース代行vs内製化 3年コスト試算で解説している。
台本(スクリプト)
ライブ配信の進行設計図。「つかみ(冒頭15秒)→商品説明→実演→Q&A→クロージングCTA」の流れを事前に作成する。中国の上位ライバーは数百ページのスクリプトを持ち、それを自然に見せる訓練を受けている。即興に見える配信でも台本がある。
台本構成(冒頭つかみ)
視聴者が離脱するまでの最初の15秒を「つかみ」と呼ぶ。「視聴者〇〇人になったら限定プレゼント」「今から3分だけ見てください」など視聴継続を促すフックを入れる。つかみの具体的な設計方法はライブコマース 冒頭15秒のつかみ 作り方を参照。
限定演出(希少性演出)
「残り〇個」「次の放送では出ません」「今だけ特別価格」などの表現で購買緊急性を演出する手法。中国語では「飢餓営銷(jī'è yíng xiāo)」とも言う。景表法上、根拠のない在庫数・限定価格の表示は不当表示になるため注意が必要。
景品表示法(けいひょうほう)の注意点
ライブコマースでは「〇〇%OFF」「通常価格○○円が今日だけ○○円」など価格表示が多用されるが、根拠のない二重価格表示・優良誤認表示は景表法違反となる。また「最大75%助成」等の表現には「審査制・支給保証なし」の注記が必要。
プラットフォーム用語 {#プラットフォーム用語}
TikTok Shop
TikTok上でライブ配信や短動画から直接商品を購入できるECプラットフォーム。日本では法人ページからの出店が可能で、配信に購入ボタンを直接表示できる。ByteDanceが運営し、コンテンツと購買行動を一体化した設計が特徴。助成金の対象となる研修においてもTikTok Shopでの配信スキルが学習内容として認定されやすい。
抖音(ドウイン/Douyin)
中国版TikTok。ByteDanceが中国国内向けに提供する短動画・ライブコマースプラットフォーム。日本のTikTok Shopと同じ技術基盤を持つが、中国独自のアルゴリズム・規制・コマース機能が実装されており、別サービスとして運営される。中国市場向けのライブコマース(抖音電商)は日本のTikTok Shopより数年先行しており、販売技術・台本設計の参考になる。抖音電商とは|日本企業向け解説も参照。
淘宝(タオバオ)・淘宝直播(タオバオライブ)
Alibaba傘下のCtoC・BtoCマーケットプレイス「淘宝(淘宝网)」とその内蔵ライブコマース機能「淘宝直播」。中国でのライブコマース黎明期を支えたプラットフォームで、個人出店者からブランドまで幅広く活用される。
小紅書(シャオホンシュー/RED)
中国版インスタグラム的なSNSプラットフォーム。写真・動画による商品レビュー・ライフスタイル共有を主体とし、KOCの活用が特に盛ん。日本企業のインバウンド集客でも注目されている。
快手(クアイショウ)
ByteDanceと並ぶ中国短動画プラットフォーム。地方都市(下沉市場)のユーザーに強みを持ち、地域密着型KOLとのライブコマースが特徴。
WeChat(微信)・視頻号(ビデオチャンネル)
Tencentが提供するメッセージアプリ「WeChat(微信)」と、その内部に設置された短動画・ライブ機能「視頻号(Channels)」。私域流量(プライベートドメイン)との連携が強く、既存顧客への直販に強みを持つ。
中国EC・KOL関連用語 {#中国EC用語}
KOL(Key Opinion Leader)
中国SNSにおけるインフルエンサー。フォロワー数・影響力によってメガKOL(1000万〜)・マクロKOL(100万〜)・ミドルKOL(10万〜)・マイクロKOL(1万〜)などに分類される。ライブコマースでは配信中に商品を実演紹介し購入を促す役割を担う。選定時には偽フォロワーの見抜き方と実際のGMV実績の確認が重要。
KOC(Key Opinion Consumer)
一般消費者に近い立場で商品レビューや使用感を発信するSNSユーザー。フォロワー数はKOLより少ないが、信頼性(真実感)が高くCVRに貢献する。費用対効果が高く、小紅書での口コミ施策に活用される。
MCN(Multi-Channel Network)
KOLやライバーのマネジメント・育成を行うエージェンシー。KOLへの仕事斡旋、ブランドとのマッチング、分析ツールの提供、収益管理などを担う。優良MCNと契約できるかどうかが中国市場参入の成否を分けることもある。
坑位費(こうきひ/坑位費 kēng wèi fèi)
中国ライブコマースにおいてKOLが商品を紹介する「枠」に対して発生する固定料金。日本語では「出演料」「掲載料」に相当する。KOLのランクや配信規模によって数千元から数百万元と差が大きい。GMVに応じたコミッションとは別に発生する点に注意が必要。坑位費の詳細な仕組みと交渉方法は坑位費とは|中国ライブコマースの出演料解説で解説。
コミッション(歩合)
KOL・MCNに支払うGMV連動の報酬。一般的には売上の10〜30%が相場だが、KOLのランクや商品カテゴリで変動する。坑位費+コミッション型と、コミッションのみの完全成果報酬型がある。
私域流量(しいきりゅうりょう)/プライベートドメイン
企業が自社で保有するユーザー接点のこと。WeChat公式アカウント・ミニプログラム・LINE・メールリストなどが該当する。プラットフォームのアルゴリズムに依存しない自社チャネルであるため、リピート購入や長期的な関係構築に有効。
公域流量(こうきりゅうりょう)
TikTok・抖音・淘宝などのプラットフォームが自動で配信してくれるアルゴリズム由来のトラフィック。初期は公域で露出を取りつつ、顧客を私域に引き込む「公域→私域」の流れが中国ライブコマースの常套戦略。
双11(ダブルイレブン)
11月11日に中国で実施される最大のECセール。Alibabaが主導し、1日の取引額が数兆円規模に達することもある。ライブコマースが最も活発化する時期であり、日本企業が中国市場で出品する場合の準備スケジュールが重要。
618商戦(ろくいちはち)
6月18日前後に中国で行われるJD.com主催のECセール。双11と並ぶ中国の二大セールで、ライブコマースを活用したプロモーションが集中する時期。
配信・コンテンツ用語 {#配信コンテンツ用語}
同時接続数(どうじせつぞくすう)/同時在線人数
ある時点でライブ配信を視聴している人数。アルゴリズムが配信の品質を判断する主要指標の一つ。開始直後の同時接続数の伸びが露出量(流量)を左右する。
流量考察期(りゅうりょうこうさつき)
配信開始直後にプラットフォームが「この配信を広げるかどうか」を判定する初期フェーズ。この期間に視聴継続率・コメント率・いいね率などが高いと、より多くのユーザーに露出される。
アーカイブ配信
ライブ終了後に録画データをVOD(ビデオオンデマンド)として視聴可能にする機能。本番の視聴者以外にもリーチを広げられるため、コンテンツの二次活用として重要。
CTA(Call to Action)
購入・予約・登録など視聴者に特定の行動を促す呼びかけ。ライブコマースでは「今すぐカートに入れる」「コメントに〇〇と書いてね」などが典型的。記事の末尾にも必ず設置する。
OMG話法
中国の著名KOL・李佳琦(リ・ジャーチー)が使う購買促進トーク。「OMG!Buy it!」の掛け声で知られ、商品の魅力を短時間で伝えるパターン化されたトーク術。日本のライブコマースにも応用できる要素が多い。
KPI・数値指標用語 {#KPI指標用語}
GMV(Gross Merchandise Value)/総流通取引額
ライブコマースの成果として最も広く使われる指標。配信経由で成立した全取引金額の合計(返品・キャンセル前)。中国KOLのGMV数値は返品前の数値であるため、実際に手元に残る実売上(実績GMV)と大きく乖離するケースがある。
CVR(Conversion Rate)/転換率
配信を視聴したユーザーのうち購入に至った割合。通常のECと比べてライブコマースはCVRが高い。中国の上位KOL配信では10〜40%に達するケースも報告されている。
ROI(Return on Investment)/投資対効果
ライブコマースにかけたコスト(KOL費用・坑位費・研修費・機材費など)に対して、どれだけの売上・利益が得られたかを示す指標。内製化と代行のROI比較は総コスト計算で判断する。
AOV(Average Order Value)/平均注文単価
1回の注文あたりの平均購入金額。ライブコマースでは「セット販売」「今日限りの追加商品」などで意図的に引き上げる施策が有効。
KPI(Key Performance Indicator)
配信の目標達成度を測る主要指標。同時接続数・CVR・GMV・コメント数・いいね数・視聴継続率・売上高などが代表的なKPI。KPIの設計方法はライブコマース KPI設計ガイドで解説。
助成金・制度用語(2026年改正対応) {#助成金制度用語}
事業展開等リスキリング支援コース
人材開発支援助成金の一コース。新しい事業展開や産業構造の変化に対応するための人材育成(リスキリング)に使える助成金。ライブコマース・TikTok Shop運用研修もこのコースの対象となりやすい。中小企業は経費の75%・大企業は60%を補助(審査制・支給保証なし)。申請から受給までの全体像はライブコマース研修で使える助成金|法人向け完全ガイドで解説。
経費助成(けいひじょせい)
訓練(研修)にかかった受講料・教材費などの直接コストを補助する助成の形態。eラーニング型・対面型どちらも対象。中小企業75%・大企業60%(上限あり、条件・審査による)。
賃金助成(ちんぎんじょせい)
研修中に労働者に支払われた賃金の一部を補助する助成の形態。2026年改正によりeラーニング型(オンデマンド型)研修は賃金助成の対象外となった。対面型・リアルタイム双方向型の研修のみが引き続き対象。詳しくはeラーニング型ライブコマース研修は賃金助成対象外【2026年改正】を参照。
疎明書(そめいしょ)
2026年改正で新設された提出書類。研修受講料の価格根拠を労働局に示すために必要。受講料の根拠となる情報(市場相場・コスト内訳・他社料金比較・受講時間あたりの単価設定理由など)を記載する。疎明書なしの申請は受理されないリスクがある。「受講料を高く設定しすぎると認定されない」「逆に低すぎても根拠が薄い」とされるため、適切な価格設計が重要。詳しくは疎明書 受講料 価格根拠 ライブコマース研修【2026年改正】で解説。
採択(さいたく)
助成金の申請が労働局に承認されること。申請した全員が採択されるわけではなく、書類の不備・要件未達・審査基準に合わない場合は不採択となる。「採択率100%」「必ず受給できる」等の表現は事実と異なる(景表法注意)。
リスキリング(reskilling)
既存業務とは異なる新たなスキルを習得させる再教育。ライブコマース・TikTok Shop運用は「デジタルマーケティング・新販売チャネル活用スキル」として事業展開等リスキリング支援コースの趣旨に合致する。
訓練計画届(くんれんけいかくとどけ)
事業展開等リスキリング支援コースの申請にあたり、研修実施前に提出が必要な届出書類。研修の目的・対象・時間数・費用・スケジュールなどを記載する。研修開始前の届出が原則であり、事後申請は不可。
eラーニング型研修(助成金文脈)
インターネット経由でオンデマンドに受講する研修形式。2026年改正により経費助成は対象のまま、賃金助成のみ対象外となった。法人が助成金を最大活用したい場合は、対面型またはリアルタイム双方向型の研修を選ぶことが重要。
頻出略語リスト {#略語リスト}
| 略語 | 展開 | 意味・使い方 |
|---|---|---|
| GMV | Gross Merchandise Value | 総流通取引額。返品前の数値 |
| CVR | Conversion Rate | 視聴→購入の転換率 |
| KOL | Key Opinion Leader | 中国インフルエンサー |
| KOC | Key Opinion Consumer | 一般消費者寄りの口コミ発信者 |
| MCN | Multi-Channel Network | KOL事務所・マネジメント会社 |
| ROI | Return on Investment | 投資対効果 |
| AOV | Average Order Value | 平均注文単価 |
| KPI | Key Performance Indicator | 重要業績評価指標 |
| SKU | Stock Keeping Unit | 在庫管理単位(商品バリエーション) |
| DAU | Daily Active Users | 日次アクティブユーザー数 |
| CTA | Call to Action | 購入・予約などの行動促進の呼びかけ |
| VOD | Video On Demand | ビデオオンデマンド(アーカイブ配信) |
| 私域 | 私域流量 | プライベートドメイン(自社保有の顧客接点) |
| 公域 | 公域流量 | プラットフォームのアルゴリズム由来トラフィック |
| 疎明書 | ─ | 2026年改正で必須の価格根拠書類 |
| E-E-A-T | Experience-Expertise-Authoritativeness-Trustworthiness | Googleが重視するコンテンツ品質指標 |
FAQ {#FAQ}
Q. 「ライブコマース」と「ライブショッピング」は何が違う?
A. ほぼ同義ですが、「ライブショッピング」は消費者の購買体験を指す文脈で使われることが多く、「ライブコマース」は配信と販売の仕組み全体を指す業界用語として広まっています。本サイトでは「ライブコマース」で統一しています。
Q. TikTok ShopのGMVと実売上はどう違うの?
A. GMVは返品・キャンセル前の総取引金額です。実際に手元に残る収益は、GMVから返品率(平均10〜20%、品目によっては40%超)・プラットフォーム手数料・物流費を差し引いた数字になります。中国KOLのGMV実績を見る際は必ず「実績GMV(返品後)」を確認してください。
Q. 疎明書はどんな書類を書けばいい?
A. 受講料の価格根拠を記載する書類です。市場の同種研修の価格帯・受講時間あたりの単価・講師費用・カリキュラム開発コストなどを整理して記載します。フォーマットは労働局によって異なる場合があるため、事前確認が必要です。詳細は疎明書 受講料 価格根拠 ライブコマース研修【2026年改正】で解説しています。
Q. eラーニング型の研修は助成金を使えない?
A. 経費助成(受講料補助)は引き続き対象です。ただし賃金助成(研修中の賃金補填)は2026年改正でeラーニング型が対象外になりました。両方の助成を最大化したい場合は対面型またはリアルタイム双方向型の研修を選ぶ必要があります。
Q. 坑位費とコミッションは両方払うの?
A. KOLのランクや交渉次第です。大手KOLは坑位費(固定の出演料)+GMVコミッション(歩合)の二重構造が一般的ですが、新興KOLや小規模な案件ではコミッションのみで合意できることもあります。交渉前に相場を把握しておくことが重要です。
Q. 「採択率100%」をうたう研修会社は信頼できる?
A. 注意が必要です。助成金の採択は労働局の審査次第であり、外部機関が100%を保証することはできません。そのような表現は景品表示法上の優良誤認表示にあたる可能性があります。採択実績や申請サポート体制を具体的に確認してください。
まとめ・次のステップ
ライブコマースを法人で本格導入するには、用語の理解と並行して「研修設計→助成金申請→実配信」という実務の流れを押さえることが重要です。
本用語集で基礎を固めたうえで、以下の関連ガイドで実務に移行してください。
- 助成金活用の全体像を知りたい方 → ライブコマース研修で使える助成金|法人向け完全ガイド
- eラーニング型と対面型の違いを詳しく知りたい方 → eラーニング型ライブコマース研修は賃金助成対象外【2026年改正】
- 複数名を同時に受講させてコストを最適化したい方 → 複数名一括受講 助成上限の最適化
- 中国ライブコマースの手法を学びたい方 → 中国ライブコマース 日本企業が学ぶべき理由
疑問はプロに直接聞く。無料個別相談で解消する。
用語はわかっても「自社の状況ではどれが当てはまるか」「どの研修が助成金対象になるか」は個別判断が必要です。CNavi Tiktok Shop Campusでは、助成金の適用可否・研修カリキュラム・TikTok Shop出店ロードマップについて、中国ライブコマースの専門家が無料個別相談を提供しています。
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注記:助成金は審査制であり、採択・支給を保証するものではありません。「最大75%補助」は中小企業が経費助成を受けた場合の上限率です。具体的な適用可否は個別の事情によって異なります。
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